ただいま、十時半。
夏休みだからとゴロゴロしているいつもと違う。
しないといけないことが山積みだ。
よし、と意気込んで立ち上がり起こさないように静かにドアを閉める。
先輩が一人暮らしだったらまだ良かったけれどそうじゃない。
人様の冷蔵庫の中にあるものなんて普通なら使えない。
だけど鈴木先輩が先輩と長い付き合いで両親とも仲が良く、今日だって風邪なのは分かっていたけれど仕事が外せないからと頼まれたらしい。
本当なら鈴木先輩が行くはずなのに私達四人しか知らない、付き合っていることをばらして
「じゃあその彼女さんに看病してもらわないとね」
という伝言をもらったと笑顔で教えてくれた。

