もう私の部屋というより本の部屋って言ってもいいぐらいだ。


背の低い私を助ける椅子といっても折り畳み式の脚立のようなものを持ってくる。


こんなに本があってはたくさんの本の内容まるごとを覚えられるわけがない。


だから時間が有り余るこんなときには本を読み返しているのだ。


出版社や著者ごとにきれいに並べられたものから一つの本を人差し指で出して手に取る。


今日は推理をしたい気分だ。


選んだ本は夢と現実世界、それぞれの舞台で起きる不可解な連続殺人をテーマにした作品だ。


そういえば、このシリーズの新作が最近発売されたんだっけ。


買いに行かないとなんて自分世界につかっていると誰からか電話がかかってきた。