私のこの体質は出張中のお父さんのもの。


お母さんはその逆だから今でもぐっすり寝ている。

今しないといけないことは夜のうちに済ませているだろう。


だから一番家の中が静かなこの時間に勉強を終わらせる。


それは小学生のころから変わらない。



  ・・・・・。


黙々と課題を終わらせて、コップを口に付けてみるけれど中には何も入ってない。


これは終了のチャイム。


「んーーー、」


両腕を上にあげて伸びをする。


後ろを振り返ると時計の短針は9を指している。



机の上に散らばった教科書や参考書、ワークを片付けて本棚に戻す。


読書好きな私の部屋にはたくさんの本がある。


壁には天井ギリギリまでの高さがある本棚が三つもある。