先輩は私を立たせて目が合うように脚の上に座らせる。
これじゃあ抱っこするみたいだとふと思うと抱きしめてくれて頭を撫でてくれる。
「これで視界は奪ったから自分で耳、塞いで」
「ありがとうございます....」
言う通りに両手でそれぞれの耳をふさいで体を預ける。
完全に聞こえなくはできないから叫び声は聞こえてくるけれど私より高く感じる体温に少しだけ安心した。
映画が終わって昼食をカフェに食べに行って謝罪したけれど許してくれた。
そしてモールの中をぶらぶらしていた時にもさっきのことは口にせず楽しませてくれた。
ちゃっかり家まで送ってもらって申し訳なくなった。

