先輩とお付き合いはじめました。




この時点でわかった、私は100%克服はできないって。


それでも当然のごとく映画は一時停止しない。



村の人が逃げ惑っているシーンが流れてもう限界寸前。


思わず先輩の手を強く握ってしまうとようやく私の様子がおかしいことが気づかれた。



「ホラーだめなんじゃん」


せっかく買ったのに何も喉を通らなくて先輩しかポップコーンを食べていないのを気づいたみたい。

映画そっちのけで私の心配をしてくれる。



「これを機に克服してみようなんて思ったですけど無理でした」


笑って誤魔化そうにも笑えない。


カタカタと震えてしまう。


「大丈夫?外出る?」


今外に出れば変な目で見られるのに出る準備を始める先輩を慌ててしずめる。