チケットを買ってお決まりのポップコーンとジュースを買ってもその表情は変わらない。
「萌音ってホラー好きなんだね。俺ほど好きなやついないからさまた行こうね」
なんて映画を待っている間に言われたから苦笑いしておいた。
すいません、全然好きじゃありません。
刑事ドラマさえ見れなくてリビングでお母さんが見ていたら2階の自分の部屋に戻るぐらいです。
もしこの作品を見て余裕になれればまた行きましょうね。
刻々と上映時間が迫ってくるのが分かっているから怖さを紛らわせようとずっと会話する。
鈴木先輩の話は結構面白くてまぎれた気がする。
そしたらアナウンスが流れてきてそれに反応した先輩が当たり前のように私の手をとってチケットを見せ、映画館の中に入っていく。

