私と一緒に日直の仕事をする予定だった山下君は部活に行かしてあげた。



私たちの学校のサッカー部は県内屈指、定期テストが終わってあと一週間で練習試合があるらしい。




もちろん山下君は「早く部活に行きたい」なんて無鉄砲に言ってくる男の子じゃない。


うずうずしていたけど最後まで一緒にしようとしてくれた。


だから、「行っていいよ」って言えば申し訳なさそうに走っていった。



仕事量は増えたけれど「ありがとう」といった笑顔が見れたから良いかな。



私のクラスは教室にいてお喋りというより部活や帰っている間に話す子が多くて教室には誰もいない。