先輩のせいだから少しは反省をしてほしいものだ。


笑っている先輩は手の力を緩めているから簡単に抜け出せる。



「今日はもう終了ですよ!」


恥ずかしめの行為から息を着く。


「ふふっ、うん」



顔を真っ赤にしている私はスルーしてくれるみたい。



基準がわかんないですよ、天陽先輩。



「予鈴なったし、それぞれの教室に戻ろっか。なんかあったらこれで」



スマホを左右にふる先輩。


「はい」