「あ、あの」 だからドアの近くにたまっている人達に呼んでもらおう。 「ん、何?って一年じゃん。どうした?」 小さい声を拾ってくれた先輩は黒の短髪で優しそうだ。 「南雲先輩を呼んでもらってもいいですか」 「別にいいけど。天陽ー!呼んでるぞ」 大きな声で声をかけてくれると南雲先輩がこっちに視線を向けて歩いてくる。 「ありがとうございます」 「全然いいよ」 お礼を言っていればもう目の前にいる。 「……何?」 「んー、呼ばれてるぞ」 すると短髪の先輩が私を指さす。