「今日は晴れだね。」 「あぁ、そうだな。俺、晴れの日好き。お前に見守られてるみてぇ。」 「みたいじゃなくて、見守ってるでしょ!」 …昔のりゅうちゃんは、 晴れの日を嫌った。 あたしと似たもの同士だった。 でも、いまのりゅうちゃんは晴れの日が大好きだ。 「…りゅうちゃん、」 そう呟いた声は、 ──2人の楽しげな声に消えていった。