「ごめんね、るうちゃん。隆二がこんなんで。」
なんでアンタが謝るの。
りゅうちゃんのことなんでも知ってるみたいな顔して。
アンタなんてたかだか2~3年の付き合いでしょ?
あたしは、もっと長い間りゅうちゃんに寄り添ってきた。
それなのに。
「私が来るまで隆二のお守り大変だったでしょ?」
「ンなことねぇし。」
それなのに、
りゅうちゃんのなかのあたしは消えてなくなって、
りゅうちゃんの中で晴奈が最も大きな存在になった。
いとも簡単に、
晴奈は、
あたし達がすごしてきた時間を乗り越えて、
…りゅうちゃんのトクベツになった。