りゅうちゃん。


あたしは今でもそう呼んでいる。


小さい頃からずっと一緒にいて、


けれど親の事情でりゅうちゃんは転校していった。


悲しかった。


あたしにはりゅうちゃんしかいない。


りゅうちゃんしかあたしの黒いトコを受け入れてくれる人はいなかった。


だから、あたしはりゅうちゃんに縋った。


だけど、


親の事情でまたココに戻ってきたりゅうちゃんは、


あたしじゃない別の人と付き合っていた。