雨の降る日に君と。



…と、そのとき、

いきなりドアが開いて、


──りゅうちゃんのお父さんが入ってきた。


「えっと、どうしたの?」


「流雨ちゃん、あんな格好しといて今更そんな気はありませんでしたとかないよね?」


ごめんね、おじさん最近流雨ちゃん抱けなくて欲求不満なんだ、そう言いながら裸で近づいてくるお父さんを見る。


…恐怖は感じなかった。


もう慣れた。


どこか痛む心にも、


こんな時ばっかり脳裏に浮かぶりゅうちゃんの顔にも。