雨の降る日に君と。


そのまま月日は流れ、あたしとりゅうちゃんは前に進めないまま、中学生になった。

りゅうちゃんと不幸を共有して、

お互いの傷を舐めあって、

支え合って、

…依存し合った。


あたしはりゅうちゃんのお父さんに賄ってもらっていた。


あたし自身、独りじゃ何も出来ないことはわかっていた。


…りゅうちゃんのお父さんに犯されても、あたしはそれをりゅうちゃんに言わなかったし、お金の面で負担をかけているんだから、それくらいしないといけないとずっと耐えた。