雨の降る日に君と。


りゅうちゃんはあたしを一切責めなかった。

その代わりに頭を撫でて、「よく頑張ったな」って言ってくれた。

あたしは、その日、初めてりゅうちゃんの腕の中で泣いた。


…その日からだ。


りゅうちゃんの腕の中でしか泣けなくなったのは。

独りで泣くのが辛いと思ったのは。