…多分そこからだ。
あたしの家のお母さんとお父さんがギスギスし始めたのは。
そして、隣のりゅうちゃんの家でも、毎日罵り合う声が聞こえるようになって。
──でも、結局、皆が不幸になる決定打はあたしが打った。
「お母さん、今日もりゅうちゃんのお父さんと手を繋いでたね。仲良しだね!」
…りゅうちゃんとの約束を破ってしまったのだ。
別に、りゅうちゃんとの約束を忘れていたわけじゃない。
破ろうと思った訳でもない。
ただ、あたしのお父さんとりゅうちゃんのお母さんみたいに、皆が仲良くすればいいと思っただけで。
早く仲直りして欲しい、そんな子供心からだった。

