「今日は車で出かけるから。乗って」
連れられるままに歩くと"月極駐車場"に辿り着き、ドアを開けてエスコートされた。コクン、と頷き、車に乗り込むとふんわりと良い香りが広がる。
この香り、ほんのり甘くて癒されるなぁ。支配人が選んだのかな?
「よ、宜しくお願いします!」
「そんなにかしこまらなくていいよ?今日は"同僚"なんだから。…取って食ったりしないから、安心しな」
エンジンをかけるとラジオから流行りの曲が流れて来た。
シートベルトを締めても、緊張のあまりにガチガチに身体が固まり、ベルト部分を握りしめたままの私を見て、支配人はからかう。
隣でニヤニヤと笑う支配人は、職場では見られない姿だが、新鮮かつ気恥しい。
わざとからかって遊んでるのかな?
「…さっきから気になってたけど、暑い?顔が赤いみたいだけど…」
信号待ちの時、バックミラー越しに私を見ながら問いかける。
顔に火照りを感じていたのは暑いのではなく、支配人のせいです。
支配人が近距離過ぎて、運転中も綺麗な横顔を目で追ってしまうし、密室な車内に二人きりなんだから緊張感がなくなる事はない。
意識をしたら負けだと頭では理解しているものの、行動が伴わない。鼓動もうるさく高鳴るばかりで、落ち着かない。
連れられるままに歩くと"月極駐車場"に辿り着き、ドアを開けてエスコートされた。コクン、と頷き、車に乗り込むとふんわりと良い香りが広がる。
この香り、ほんのり甘くて癒されるなぁ。支配人が選んだのかな?
「よ、宜しくお願いします!」
「そんなにかしこまらなくていいよ?今日は"同僚"なんだから。…取って食ったりしないから、安心しな」
エンジンをかけるとラジオから流行りの曲が流れて来た。
シートベルトを締めても、緊張のあまりにガチガチに身体が固まり、ベルト部分を握りしめたままの私を見て、支配人はからかう。
隣でニヤニヤと笑う支配人は、職場では見られない姿だが、新鮮かつ気恥しい。
わざとからかって遊んでるのかな?
「…さっきから気になってたけど、暑い?顔が赤いみたいだけど…」
信号待ちの時、バックミラー越しに私を見ながら問いかける。
顔に火照りを感じていたのは暑いのではなく、支配人のせいです。
支配人が近距離過ぎて、運転中も綺麗な横顔を目で追ってしまうし、密室な車内に二人きりなんだから緊張感がなくなる事はない。
意識をしたら負けだと頭では理解しているものの、行動が伴わない。鼓動もうるさく高鳴るばかりで、落ち着かない。



