「何にも言わないのね?拓斗から聞いてないのかしら?」
通り過ぎる時にボソリ、と耳に入った呟き声は明日のカフェの件だと思う。カフェの行先も決まってなかった上に下手げに声をかけて良いものなのかが分からずにいたので、お辞儀だけで済ませてしまった。明日が思いやられる。毅然とした態度でやり過ごさなければ───……
───クリスマス当日。
「行って来るわね」
バトラーの仕事から一颯さんを解放した一条様は、お迎えで来た高級車に乗り込んだ。行先は運転手とボディガード風の男性に伝えた。
「行ってらっしゃいませ」
「あら?貴方も来るのよ。貴方が紹介したんだから」
「えと…、それは出来か、ね、ま…」
「どうぞ。一条様、篠宮がついて参ります。行ってらっしゃいませ」
一颯さんにトンッと背中を押されて、高級車に乗せられた。一颯さんと高見沢さんが笑顔で見送ったけれど、一体、どんな展開ですか?拷問?
高級車の中は良い香りが漂っていて、無駄に広く、シートは革張り。ふかふかな後部座席のシートが乗りずらい。
「リラックスして良いのよ?」
「有難う御座います……」
「あら?今日は英語で返さないのね?」
「先日は出過ぎた真似をして、大変申し訳ありませんでした」
「別にいーのよ。貴方みたいに自らが英語で返した人は初めてだったから、驚いただけよ。確かに最初は頭に来たわ」
隣に座る一条様が私の顎に人差し指を触れ、クイッと上を向かせた。
「You are crazy(私に歯向かうなんて、貴方は頭がおかしいわ)……って思ったけど、そんな女性は初めてだったから興味が湧いたのよ」
うふふ、と妖艶に笑い、私の顔を指でなぞる。
「綺麗な白い肌に輝いている目、羨ましいわ。今日はお茶の相手をして下さる?女子トークしましょう!」
そ、そんな事を言われましても……どうしたら良いのかと考えてしまいます!
通り過ぎる時にボソリ、と耳に入った呟き声は明日のカフェの件だと思う。カフェの行先も決まってなかった上に下手げに声をかけて良いものなのかが分からずにいたので、お辞儀だけで済ませてしまった。明日が思いやられる。毅然とした態度でやり過ごさなければ───……
───クリスマス当日。
「行って来るわね」
バトラーの仕事から一颯さんを解放した一条様は、お迎えで来た高級車に乗り込んだ。行先は運転手とボディガード風の男性に伝えた。
「行ってらっしゃいませ」
「あら?貴方も来るのよ。貴方が紹介したんだから」
「えと…、それは出来か、ね、ま…」
「どうぞ。一条様、篠宮がついて参ります。行ってらっしゃいませ」
一颯さんにトンッと背中を押されて、高級車に乗せられた。一颯さんと高見沢さんが笑顔で見送ったけれど、一体、どんな展開ですか?拷問?
高級車の中は良い香りが漂っていて、無駄に広く、シートは革張り。ふかふかな後部座席のシートが乗りずらい。
「リラックスして良いのよ?」
「有難う御座います……」
「あら?今日は英語で返さないのね?」
「先日は出過ぎた真似をして、大変申し訳ありませんでした」
「別にいーのよ。貴方みたいに自らが英語で返した人は初めてだったから、驚いただけよ。確かに最初は頭に来たわ」
隣に座る一条様が私の顎に人差し指を触れ、クイッと上を向かせた。
「You are crazy(私に歯向かうなんて、貴方は頭がおかしいわ)……って思ったけど、そんな女性は初めてだったから興味が湧いたのよ」
うふふ、と妖艶に笑い、私の顔を指でなぞる。
「綺麗な白い肌に輝いている目、羨ましいわ。今日はお茶の相手をして下さる?女子トークしましょう!」
そ、そんな事を言われましても……どうしたら良いのかと考えてしまいます!



