翔は目を擦りながら、
 


「お祖母様、優しい人だったよね。でも お祖母様の優しさを 解ってくれた奈緒と 一緒にいられて良かった。」


と翔は答えた。


奈緒の目からも、涙が流れる。
 


「私 翔の家族にも すごく 助けてもらっているじゃない。みんな 私達のこと、すごく考えてくれて。翔の家族って みんな お祖母ちゃんと同じ心だよね。優しくて。」


奈緒は静かに言う。
 

「ありがとう。そんな風に 言ってくれる奈緒だから 家族も 応援してくれるんだと思うよ。」


翔が奈緒を見て言うと、
 

「ありがとうは私だよ。私の夢を叶えてくれたのは 翔と翔の家族だから。私 絶対にみんなに恩返しするから。」


奈緒は目を輝かせて言う。