二人の シフトが合わなくて 2、3日 顔を合わせないこともある。 そんな時 偶然 病院で 顔を合わせると 二人は 照れてしまう。 「やだ、翔。照れないでよ。」 奈緒は言う。 「奈緒の方こそ。顔、紅いよ。」 翔も そんな風に言って、微笑み合うことは 楽しかった。 慌ただしい日常に流されて、あっと言う間に 過ぎていく時間。 きちんと入籍して 結婚式をしようと思いながら。 翔も奈緒も 今の生活に満足していた。