弱っていく お祖母様を見ながら、翔は 何度も 家族に告げようと思った。 一人で抱え込むには あまりにも 重い 秘密だったから。 でも お祖母様の 穏やかな笑顔が、翔を 思い留まらせた。 お祖母様の 最後の願いだから。 辛くて、言ってしまいそうで。 翔は 家族を避けながら お祖母様との 秘密を守った。