俯いて、膝に顔を埋めて。 大きくしゃくり上げる翔。 隣に座る智くんが、そっと 翔の背中を撫でて 「お母さん 翔が毎日 泊まってくれるって とても喜んでいたよ。翔は 一番近くで、お祖母様を 見ていてくれたんだよ。」 智くんの言葉は 翔の心に 温かく沁みて 余計に 涙を溢れさせた。