「お祖父ちゃん 俺はもう医師だから 会社は継がないって言って 両親と喧嘩しているの。」

お祖母様は クスクス笑う。
 
「お祖父様、本当は 医師になりたかったのかな。」

翔が言うと、
 

「そうじゃなくて。両親に お祖母ちゃんとの結婚を 反対されて。結婚を許してくれないなら、会社は継がないって 駄々をこねたの。だから 医師になった夢を見たのかしら。」


お祖母様は 懐かしそうに言う。
 


「お祖母様、俺に のろ気ているの?ご馳走様。」

翔は笑う。