その瞳で私を見て

私ね、1人暮しなんだ。


親はね、今生きているかもわかんない。
物心ついた時から児童施設で暮らしている。

けど高校生になってから自立しなきゃって思い施設を出た。

寂しくないのかって?
そりゃ最初は寂しかったよ。
けどね、もうなんも感じないの。

ただ生きていくのに必死なだけ。
こんな薄っぺらい世界でも私は生きていかなきゃ
ならない。

その中で選んだ仕事が、キャバクラ。

18歳だけど年齢を偽って20歳って事にしている。
こんな時だけ自分の容姿には感謝だな〜。

なんだよ、水商売かよって思うかもしれない。
けどね、この仕事をしているの少し心が満たされるんだ。

毎日やってくるお客さん。

唯奈ちゃ〜ん、また来たよ〜って。

偏見ばっかだったけどお客さん、気持ち悪い人ばっかじゃないんだ。
私を必要としてくれてる感じがする。

「今日も唯奈ちゃん可愛いな〜」

「ふふ、ありがとうございます」
「今日も仕事お疲れ様です。」

愛想なんかふっちゃって