チュン、チュンチュン


小鳥のさえずりを聞きながら目を覚ます。

あれ、もう朝?いつ帰ってきたんだろう。私昨日どうしたんだっけ。
なんて思っていたら、

「え!?」

目の前には絵に書いたような綺麗な顔でスヤスヤ寝ている男。
毛穴がひとつもないスベスベの肌。

な、なんで、私、知らない男と寝てるの!?




あっ、そうだ思い出した。昨日この人に助けてもらったんだ。

なのにどうして一緒にいるの?
1人でプチパニックを起こしていると、
パチっと男が目を覚ます。

「あれ、起きたの、おはよう。」

こっちは焦っているのにこの男はとても呑気だ。

「お、おはようございます…それよりなんで私ここにいるんですか?」

見ると昨日着ていたドレスも普通の服に代わっている。

「…覚えてないの?昨日、俺が君の家聞く前に寝たんだよ?」

あっそうか、私、あの後急な睡魔に襲われたんだ。
それでもなんで知らない男なんかの家に!