「やっと名前覚えてくれたんだね、嬉しい。
秋って呼んでくれてもいいんだよ?」
「なんでここに居るんですか、先輩の教室は別でしょう。
昼放課とはいえ、こんな所でのんびりしてると次の移動に間に合わなくなりますよ」
「大丈夫次はいつもの所でサボる予定だから」
「いつもの場所って......」

まさか、陽介先輩まで屋上に呼ぶつもりか。
そんな予想をしているのが分かったのか、
彼は手のひらを返して笑った。