「私と色葉って友達?」


心配になってつい聞いてしまったと思って手で口を覆い隠した

色葉はそれを言われてムカついたのか、スマホに向けていた視線を私の方に向けていた


「じゃあ、空音は?私を友達だと思ってる?」


そんなの、決まってるじゃん


「友達だよ」


そう伝えると色葉は私の頬を両手で挟んで笑いかけてくる

そんな事、やられた私は目に涙を浮かべた


「じゃあ、これからも友達だから安心しろ」

「何でそんな言い方なの?」


そう伝えると2人揃って笑った

本当に友達だと言える友達が出来たんだ


キーコーカーコン


いつの間かそんな時間がたって居て私は教室に戻ろうと立った時色葉に手を引かれた

私はそれでよろけて尻餅を付いた


「ねぇ、このままサボるか」

「たまには、良いかも…ってダメだ!!」

「本当、真面目だな 」

「真面目なんかじゃ無いよ」


私は全然、真面目なんかじゃ無いんだ


「空音は優しいから一緒にサボろ」


優しくなんて無いんだよ、これっぽっちも


「まぁ、私は優しんで」


色葉を方を見て微笑んだ


「一緒に居てあげるよ、色葉」

「ありがとうな」


君にはいつだって叶わないやと空を見上げた