色葉が言ってくれた事は、本当に嬉しくて私は授業中ずっとニヤニヤして居た

だけど、爽やか王子と呼ばれる

一ノ瀬楓(いちのせかえで)は、裏表が無いと言われてる

だけど、漫画とか小説とかではそう人には必ずと言うほど裏とがある

王子様なんて一生現れない様な気がして来た

この学校は顔面偏差値が異常に高くて私はその中でも下の下ってぐらいの顔

どんなにモテようとしてもモテる事なんて無くて

最近は、恋とかでは無くて受験の事とかを考えないといけなくなってきた

夢なんて追いかけても意味がない事ぐらい知ってる

だけど、今年ぐらいは夢をまだ見ときたいと思ってしまう


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「お腹、空いたよ」

「空音はいつもお腹が空いてるよね?」

「そんな事は無い…よ…」
「そういえば、色葉の彼氏ってどんな人なの」

「とにかくカッコいいよ!!歳下なんだけど反応とか可愛くて甘やかしたくなる」

「ほぉーん」

「それにしても空音は、たまに関西弁とかになるよね?」

「あぁー、それは中3の時にこっちに引っ越して来てん」


そういうと、色葉は興味なさそうに携帯を弄り始める

こういう時に実感させられる、友達って何だろうって