全ては君のために


・・・ハンカチ!


あたしは遅い足を精一杯走らせた。

息を切らしながらやっと彼に追いついて、

「あの、ハンカチ・・・」

と言うと彼は、

「それあげるよ。またつらいことがあったとき涙が拭けるように。」

そう言って彼は笑った。