全ては君のために

「ただいまー。」

「おかえり。」

「瞬まだ起きてたんだ。」

あたしには5歳違いの兄の瞬がいる。両親が共働きで家を空けることが多く、小さい時からよく瞬に面倒をみてもらっていた。

「メール送っても返ってこないし心配してたんだよ。・・・てかその目どうした?彼氏に振られでもした?」

瞬はケラケラ笑いながらあたしの顔を覗き込んでくる。