【真湖サイド】


いつもは割と高齢の患者さんにやってるけど、悠斗さんの血管は太くて弾力もあるから気持ちいくらいにスッと入った。


「点滴終わるまで少し寝てたら?」
 

中「キスしてくれないと寝られないなー。」


なんか、熱で弱るとキャラが違うんだけど!! 


触れるだけの軽いキスをすると、悠斗さんは眠りについた。


しばらくして、寝室を覗くと悠斗さんが起きてた。


「起きてたんだ!針抜いちゃうね。」


中「針抜くときも苦手なんだよなー。」


「え?そうなの?」 


中「嘘。真湖の真似〜。」


私のことバカにする元気あるとか、完全にいつもの調子じゃん…!


「お粥作ったよ。さすがにお粥は自分で食べてね?」


中「え?あ、うん。わざわざそんなこと言わなくても自分で食べるけど?」


まさか、さっきお茶口づけしたの覚えてないのかな?


まぁ、さっきは熱高くて意識朦朧としてたし、
恥ずかしいからわざわざ思い出さなくていいけど!