「…左手?なんで?」


中「点滴の落ちが悪いから漏れてるんじゃないかなー?って思ったんだけど。」


言われてみれば点滴の落ち悪いかも…!


中「ったく、仕方ないなぁー。」


左手を隠したまま、しばらく黙っていたけど無理やり布団から出されてしまった。


中「ほら、やっぱり漏れてるよ。しかもめっちゃ腫れてるし。」


高「よくここまで我慢したね〜。痛かったでしょー?」


苦笑いの2人とは対照的に、私はバレてしまったという恐怖の方が強い。


中「なんで早く言わなかったんだ?こんなにパンパンに腫れてるのに。」


「…だ、だって…刺し替え…嫌だったんだもん…」


中「刺し替えよりもパンパンに腫れる方が痛いと思うんだけどな。これ、隠してるつもりだった?」


「…うん。普通にバレてないと思ってた…。」


高「真湖ちゃんもっと上手に隠さないと〜!」


中「いや、隠されたら俺が困るんだけど。」