そして来る10日。
早朝3時。
掃除前に一戦交えることになった。
もう何回も来ているから順応も早い黒羽くんの部屋。
私は仕方がなく定位置に座った。
目の前には水の入ったと縦長の箱が1つ。
これがポッキーというお菓子か。
随分細長い。
普通のお菓子より食べ応えが無さそう。
しかも途中からチョコ切れてるし。
コスト削減のため?
「おいおいさあや、いつまで箱とにらめっこしてるんだよ。さあやの相手はおれだ。箱ばっか見てんな」
「ああ、ごめんごめん」
今日も黒のパーカーに黒のジャージ姿。
おしゃれなのかなんなのか分からない。
何着黒い服持ってるんだろう?
「よし、やるぞ」
黒羽くんが箱からポッキーを取り出す。
へえ、1本ごとじゃなくて何本かセットになって袋に入ってるのか。
ふむふむ。
感心感心。
「じゃあ、さあやがチョコ側な。おれはこっちからスタートする」
は?
何言ってるの?
えっと...どういうこと?
「ねえ、これをどうすればいいの?」
「そっか、さあやは知らないんだったな。こいつを両側から2人で食べて行くんだよ」
は?
はい?
「そ、そ、そんなこと出来るわけないじゃん。だ、だ、だってそしたら最後...き、き、き...」
「キスするって?嫌なら途中で離せばいい。ま、最後まで真面目にやったらそうなるけどな」
「じゃあ私は秒で離す」
「ほぉ。じゃあおれは一瞬でそっちまで到達する」
「考えが変態。気持ち悪いよ」
「うっわ。今のでかなり傷ついたわ。HP5分の1以下。さあやから栄養もらわないと」
HP?
栄養?
本当に意味が分かりません。
助けて下さい。
何かあったら大声出せばいいし、とりあえず頑張ろう。
勝ちましょう、この勝負。
早朝3時。
掃除前に一戦交えることになった。
もう何回も来ているから順応も早い黒羽くんの部屋。
私は仕方がなく定位置に座った。
目の前には水の入ったと縦長の箱が1つ。
これがポッキーというお菓子か。
随分細長い。
普通のお菓子より食べ応えが無さそう。
しかも途中からチョコ切れてるし。
コスト削減のため?
「おいおいさあや、いつまで箱とにらめっこしてるんだよ。さあやの相手はおれだ。箱ばっか見てんな」
「ああ、ごめんごめん」
今日も黒のパーカーに黒のジャージ姿。
おしゃれなのかなんなのか分からない。
何着黒い服持ってるんだろう?
「よし、やるぞ」
黒羽くんが箱からポッキーを取り出す。
へえ、1本ごとじゃなくて何本かセットになって袋に入ってるのか。
ふむふむ。
感心感心。
「じゃあ、さあやがチョコ側な。おれはこっちからスタートする」
は?
何言ってるの?
えっと...どういうこと?
「ねえ、これをどうすればいいの?」
「そっか、さあやは知らないんだったな。こいつを両側から2人で食べて行くんだよ」
は?
はい?
「そ、そ、そんなこと出来るわけないじゃん。だ、だ、だってそしたら最後...き、き、き...」
「キスするって?嫌なら途中で離せばいい。ま、最後まで真面目にやったらそうなるけどな」
「じゃあ私は秒で離す」
「ほぉ。じゃあおれは一瞬でそっちまで到達する」
「考えが変態。気持ち悪いよ」
「うっわ。今のでかなり傷ついたわ。HP5分の1以下。さあやから栄養もらわないと」
HP?
栄養?
本当に意味が分かりません。
助けて下さい。
何かあったら大声出せばいいし、とりあえず頑張ろう。
勝ちましょう、この勝負。



