月明かり、君と歩く。

夕方ごろになって、ようやく仕事が終わった。ため息をついて家に入ると、ご飯を炊いた。
明日の朝ごはん用におにぎりを作り、残りを食べた。夜は明かりが無いから、早く寝てしまう。もう寝ようと思って外を見ると、今日は満月だった。このまま寝るのはもったいない!
屋根に登ってみよう。
…意外と難しい。
木に登って伝って行ってみよう。
枝が揺れて怖いなあ。でももう少しだ!
その時、急に風が強くなり、振り落とされてしまった。家の前にある畑に放り出される。
イタッ。腰が痛い。立てなくて座り込んでしまった。
と、目の前が急に暗くなった。影?怖い。どんどん近づいてくる。どうしよう。逃げられない。もうすぐそこだ。私が諦めかけたその時、