「愛してる」

何度目かのキスの後、アルフィーが言った。父が逮捕されるまでは、オーロラも「愛してる」という言葉を言っていた。しかし、今その言葉を言うのはアルフィーだけだ。

愛されてはならない。そう言い聞かせているはずなのに、オーロラはキスを拒めない。

吐息が交わり、オーロラは赤い顔を誤魔化すことができなかった。



「オーロラ、これ招待状。よかったら来てほしい」

アルフィーとのデートから数日後、オーロラは仕事が終わった後、シリウスからリボンのついた可愛らしい招待状を受け取った。結婚式の招待状だ。

「結婚式……きっと、素敵になりますね」

オーロラは切なげに微笑む。自分は式を挙げられない。挙げてはならないのだ。

「うん、素敵な式にする。エヴァのドレスを一緒に選んでいるんだけど、どれも素敵なんだ」

シリウスはニコニコ笑いながら言う。それを見て、ケイリーたちが「メロメロだね〜」と言い、それを聞いたエヴァは顔を赤く染めた。