オーロラとアルフィーは高校に入学した頃から付き合うようになった。しかし、オーロラの父が逮捕されオーロラはアルフィーのことを想って別れを切り出した。しかし、アルフィーは「別れない!」と言い張り今に至る。

「両想いなのに別れるなんて嫌だよ!」

アルフィーはオーロラを強く抱き締める。アルフィーの腕から逃れることはできない。

「私はあなたなんてーーー」

嫌い、と言いたかったがオーロラは何も言えなかった。嘘はつけない。オーロラの目が泳いだ。

「本当は、オーロラは別れたくないんでしょ?俺のことが好きなんでしょ?だったら素直に委ねていいんだよ」

オーロラにアルフィーは意地悪な笑顔をつける。心を読まれ、オーロラは顔を赤くした。

「もう一回、好きって言わせてあげる」

「何する……んんっ!?」

オーロラの口がアルフィーの口で塞がれる。久しぶりのキスに、オーロラは戸惑った。強引なキスだったが、オーロラはそのキスを懐かしく愛おしいと感じてしまった。