「…言っとくけど俺がこの子につきまとってるんだけど?」
「れ…廉士…?何で?どうしたの?」
[“優しい”廉士]とは全く不釣り合いな口調に狼狽える女の人。
廉くんの大きなため息をつくと
「…あのさぁ、自分だけが幸せなら他人はどうでもいいワケ?付き合ってた時の俺って、幸せそうだったか?…優しくして笑ってても心ん中、ずっとツラくて苦しかったの気づいてたか?人の気持ち、もう少し考えろよ。」
廉くんはそう女の人に言い捨てると私の手を取って歩き出した。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…