「気づくの遅くてすんません…。う~ん、じゃあ、明日空いてるか?」





「はい、大丈夫です。」






「じゃあ、明日10時に迎えに行くから。あ、ロンスカはナシで。」





「…分かりました。」





俺は満足気に笑うが、内心ドキドキだった。





それは少し前、俺は黒瀬さんの婚約者である羽田課長に呼ばれた。





「どうしたんですか?」





俺が聞くと




「…最近、黒瀬が雨藤と上白の事を気にしててな。」