私は店員さんに微笑むと





「何か書いたりした方がいいですか?」





店員さんの悪態はもう水に流そうと笑顔で言う。





「本当にこのマグカップと猫用の器をここで買っていいのか?」





「私は気に入ったよ。廉くんは?」





「…天音がそれでいいなら。」






廉くんはたぶん店員さんの悪態も含めて聞いているのだろう。






「いいよ。」




私は廉くんに微笑む。