「ちゃんと言え。じゃねぇともう金曜の呑みヤメるぞ。」





ビクンッと雨藤の肩が揺れる。





「私の楽しみがぁ…。」





本当に楽しみなのに…って顔してる。





「……れ…“廉士は誰とも付き合わない。私でさえフラれたんだからあんたなんか相手にしない。今のうちに手を引いた方がいい。”」




“私でさえ”ってなんだよ。



どれだけ上から目線なんだよ。






俺はため息をついた。