「雨藤、なぁんか聞き捨てならねぇな。“それもよかった”って何?」 いつもの上白さんの笑顔のはずなのに怖いと感じてしまうのは今、目の前にいるのは 「闇白さん…。」 「“闇”?」 私はまた慌てて口を抑える。 しまったと思った時にはもう遅かった。 私は諦めて口から手を離した。 「昨日の上白さん…闇の部分がカッコよく見えてしまって…。闇白さんと…。 …ごめんなさい。」 私は頭を下げた。