羽田課長と黒瀬さんのマンションから出ると廉くんが手を繋いできた。







「天音、俺らも一緒に住まねぇ?」





「え?」





驚いて廉くんを見上げると





「2人見てたら何かいいなぁって思ってさ。俺、ずっと1人みたいな感じで生きてきたから誰かと…家族になってもいいと思える人と生活してみたいなって。」





「私もそう思った。…けど私、女子力低いから…引かないでね。」





「まだそれ言ってる。天音は掃除が得意だから料理は俺、掃除は天音でいいんだよ。黒瀬さんだってそう言ってただろ?」




「うん…ッ!」






私たちは繋ぐ手を強く握りあった。







END