「ごめんね、本当に」

「もういいよ。それは…。俺だって悪かった。」

「それに、ありがとう」

「だから良いって。それよりも俺はもう我慢が出来ないし、もう夜だからいいと思うのだが」

そう言うと、美麗は自ら浴衣を脱ぎだした。そして、俺の体に抱き付いてくる。

余りに大胆な彼女に、一瞬驚き、たじろいでしまう。そして上目遣いで見つめ、小さな唇を動かす。

「だい…き。今日は、大輝の好きにして。わたし、今日は大輝の為なら何でもしてあげる。だから、大輝のお願いを何でも聞く……」

潤んだ瞳と赤い頬でそんな事を言うのだから、もう我慢の限界だった。

照れくさそうにするのも、どれだけ俺を煽っているのか、分かっちゃいないだろう。

全く、そんな顔は俺だけに見せるようにしてくれないと敵わん。アンタは可愛すぎる。



ちょっと触れただけでも敏感に反応を見せる身体を、誰にも渡したりはするものか。

心はもっと渡さない。俺以外の男を見るなんて、絶対に許さない。

その日の夜、俺は美麗を何度も抱いた。飽きる事もなく。そして彼女は俺のお願いを何でも聞いてくれた。とても素直だった。

’わたしは本当は淫乱な女性だったのかもしれない’と美麗は言ったが、それでも良い。俺の前でだけ妖艶な姿を見せてくれ。

俺もこんな自分を、君以外の前で見せるつもりは、もうない。