「ちょ…、これ…総額幾らよ?!」
「値段の話とは卑しい女だ。大した金額ではない。
24個だ。君の年齢分。どうだ、嬉しいだろう?」
美麗は無言のまま、箱に手をかけていく。お礼も言わずに不躾な女だ。
「ジルスチュアートのマニュキュア!可愛い!
あ、これはサンローランのリップ!欲しかったのッ」
プレゼントの中身は、さまざまだ。化粧品やら服やらバックやら。とにかく女性が好きそうな物を寄せ集めた。
琴子に助言を貰い……。美麗の好きそうな物は、大体分かるらしい。
高級ブランドばかりではない。普段美麗が利用している洋服のショップや、可愛らしい雑貨屋まで見た。
「わたしの好きな洋服屋さんのコート!めっちゃ可愛い。わぁーこっちは食器ね?素敵ッ。雪のとお揃いね
このパジャマも可愛い~ッ」
「喜んでくれたようで結構」
「キャー、シャネルのリュック可愛い~。これ新作~。もう日本には少ないって聞いた~。
コーチのポーチも可愛いッ。
えぇ、何でアンタわたしがケートスペードも好きだって知ってるのよッ。ワンピース可愛い~」
興奮気味で、美麗はひとつひとつプレゼントを開けていった。
それを両手いっぱいに抱え、こちらを向いて笑った。…かと思えば瞳に涙をいっぱい溜めて笑いながら泣いた。
それは良い。さっきまでの悲しみの涙とは違う。喜びの涙ならば大いに流してくれて結構。
「うれじーぃ…。ヒック…。こんなにたくさん~…高いのにぃ~ひぃ~ん…」
なんつー…色気のない泣き方をしているんだよ…。



