一足先に、夢かぐらへ荷物は送っておいた。彼女への、クリスマスプレゼントと、そしてクリスマスケーキも頼んでおいた。
布団が敷かれた上に、プレゼントを並べていく。絶対に喜ぶだろう。
自分らしくない、ワクワク感を抱え彼女の帰りを待つ。
あれだな、プレゼントつーのは、もらう側の喜びよりあげる側のワクワクが勝るもんだ。自己満と言われればそれまでかもしれないが。
「気持ち良かったぁ~」と風呂から上がった美麗の頬は赤らんでいた。そして部屋に入るなり、目を丸くし、ぴたりと足を止めた。
そりゃあ驚くだろう。
布団の上いっぱいに、プレゼントの山だ。その数24個だ。
いつか映画で見た事がある。その人の年齢だけプレゼントを渡すというロマンチックな演出を、きっと美麗も好きだろうと思った。
けれど予想に反して、美麗は驚いたかと思えば口を曲げて変な顔をして「何ちらかしてんのよ」と悪態をついた。
はぁ?!
「つーかこんなに荷物持ってきてたっけ…?
どーでもいいけど、旅行に来るのに何も箱ごと服や靴を持ってくる事もないでしょう。
これだからお坊ちゃまは常識っつーもんがないんだから」
そう言って、ひとつの箱を持ち上げた。
「おい!ふざけるな!何故俺がシャネルやコーチなんつーブランドの物を旅行にわざわざ持ってくる。
それにきちんとラッピングされているだろう?」
「は?何これ。」
「これは、全て、アンタへのクリスマスプレゼントだ」
そう言ったら、美麗は「えぇーーーーー?!」と大きな奇声を上げた。
そして、布団の上に散らばる箱を集め出した。



