【完】淡い雪 キミと僕と


…このカシスベリーのジュースめっちゃ美味しい~ッ!丸ごと果実が入ってる~。

嬉しさが抑えきれずにニマニマしてしまうわたしに対して、佐久間さんは「喜んでくれて良かった」と可愛らしい顔で笑った。

「本当に、素敵なお店ですね。
というか、店員さんの制服も可愛くって…」

「ほんと?!嬉し。実はここのお店の制服うちの会社がデザインしたんだ」

「そうなんですかッ?!」

「そうなの~。ここのお店のオーナーとは古くからの付き合いで、ばあちゃんがデザインしたんだ~」

「素敵な制服でしたよ~。あんな服着てこんな可愛いお店で働けたら楽しいんだろうなぁ…」

店の名は、ボヌールと言う。

とても雰囲気の良いお店だった。

わたしは、パスタを、佐久間さんはピザを頼んだ。

それが届いた時も目を輝かせて喜び、そんなわたしを見て佐久間さんはまた笑った。

味も最高だった。庶民的なファミレスや居酒屋も大好きだけど、たまにはお洒落なお店でランチも悪くない。

「それにしても今日は来てくれて嬉しかった~」

ニコニコと本当に嬉しそうに笑う佐久間さんを前に、さっそく本題に入ろうとした。

「あの、佐久間さん…とても素敵なお店に連れてきて頂き嬉しいんですが…。
やっぱりわたしはこうやってふたりきりで会うのは困るんですッ…」

「それは、西城さんがいるから?」

彼の名を出されて、思わずドキリとした。