獣医いわくだ。

「おばあちゃんの車庫の中で野良猫が出産してしまったみたいで。
けれど子猫を出産して数日後に母猫が交通事故に合ってしまって、困り切ったところをお孫さんが連れてきたんですよぉ」と。


つーかさ、その孫とやらも動物病院に丸投げするだけじゃなくて、自分で面倒見るとか、保護先を自分で探すとか打てる手はあっただろう。

全部動物病院に丸投げするとか無責任すぎやしないか?そしてこの動物病院の獣医はお人好しがすぎるというか何と言うか。

まぁわざわざ動物の命を救いたいなんて奇特な考えを持ってるから、獣医なんてやってる奴も中には多いのかもしれないが。


獣医は続けた。哀れな1匹の子猫の生い立ちを(つってもまだ1か月も生きちゃいねぇ)


「この特に小さい子は、おそらく母猫から見捨てられたんだと思いますよ。
猫の世界っていうのは案外残酷なもんでね、育たたないと判断された子猫は育児放棄されるんですよ。
産まれた時から体が弱かったんだと思います。だから他の兄弟猫より一回り小さくてね」


その話を聞いてしまったもんだからか

自分とこの小さくみすぼらしい子猫を重ねてしまった部分もあったのだと思う。
そもそもそこから間違いの始まりなのだ。