「いや、ここちゃんも天然だからね」
「信洋さんうるさいでーす」
しれっと話に入ってこないでほしい。
「親父が呼んでるよ」
「それを早く言ってください」
「じゃあ僕昼作っときます!」
心結くんは元気よく挙手をすると、台所に向かって走っていく。…トラのエサあげないまま。
「心結くん!トラにご飯!!」
「あえ?あ、トラごめんな」
やっぱり、私より天然だと思う。
心結くんと分かれてお父さんのところへ向かった。
「お父さん、琴音です」
「おー、入れ」
部屋に入ると、視界に飛び込んできた白煙に後ずさる。タバコ片手に資料を見ていたらしい。
「琴音、お前…」
「話の前にッ!!窓くらい開けてって言ってるじゃないですか!!」
とりあえず会話を遮って窓を全開にさせる。部屋のもやが消えていく様子にほっとして、改めてお父さんを見るとなぜか笑ってた。


