私のご主人様~ifストーリー~


「いいな?…では、この瞬間をもって、永塚組は解散する。……今後の事は各自、確認を取れ」

シンッと広間は静まり返る。

…表へ行く人と、裏へ行く人の年齢はざっくりとではあるけど、やっぱり差があった。

奏太さんや暁くん、梨々香ちゃんをはじめ、比較的若い世代は表へ進む。

逆に裏の世界へ行く人たちは、永塚組の幹部をはじめとする年齢層が高い世代が多い。

そんな中で季龍さんと奏多さんはやっぱり浮いて見えてしまう。もちろん、私自身も…。

始めに動き出したのはどちらにもつかないと意思を表明した人たちだった。

「じゃあな、平沢」

「達者でな、お前ら」

口々に別れのあいさつをいいながら、広間を出ていった彼らは自由な鳥のようにその場所から離れていく。

少し、晴れ晴れとした顔をする彼らはこれからどんな道を進むんだろう。