戻ってきてから、以前と同じように家事をしたり、時には培ったスキルで信洋さんを手伝ったりしていた。

ただ、それ以上に大変だったのは突如設けられた結婚式の準備だった。

お披露目が目的とは言われても、組を背負う人の式だからそれなりに準備は必要なわけで。

リストアップされた招待客の数に圧倒された。なにせ突然決まった日取りに、連絡を取るのも一苦労らしい。

そんなわけで季龍さんはあちこちへの挨拶回りで朝から晩まで駆け回っていた。

「結婚式だよ!?ドレスでしょ!!」

「嫌ですよ!!和装がいいです!」

私はというと、信洋さんと言い争いの真っ最中。

式に着る衣装をドレスか、和装か。どちらも引かずにバトル真っ最中です。